多摩川のスタートとゴール
Sea To Summit 鳥海山大会へ行った帰りの車の中で、一緒に参加した友人と、「多摩川の水源を見に行きたい!」と言う話になりました。なぜそんな話になったかは覚えていないのですが、どうせ私のことなので、「次どこの山に登りに行く?」な話をしたんだと思います。多摩川の源流は笠取山にあり、最初の1滴を見ることができる水干と呼ばれているところがあるようです。笠取山はメジャーな山とは言えませんが、三百名山には数えられています。奥多摩の山では雲取山が日本百名山で人気の山ですが、その隣にあるのが笠取山。
Sea To Summit の大会に参加したて、と言うこともあり、「どうせなら河口から行かなアカンやろ!」と。それから、多摩川近辺に住んでいるなら、「子供達にこの多摩川はいったいどこから流れてきているかを、大人は自らの目と足で確かめる必要があるやろ!」と言う勝手な義務感も背負って。そしたら情報収集です。真面目に実現しようとこの本を購入しました。ほぼ知りたい情報はこの本で得ることができました。
多摩川サイクリングロード完全ガイド
この本を頼りに、多摩川の下流の一番端は、羽田空港のすぐ側と言うことがわかりました。スタートすべきところは「河口」の立て札があるようですので、そのポイントをスタートとすることにしました。そして、ゴールは多摩川の最初の1滴めとなる水源、笠取山の水干です。その距離 138km。水干は山頂直下にあるらしいので、笠取山の山頂1953mまでを標高差と考えることにしました。
河口から水源まで138kmもあるので、屈強なランナーでもない限り、1日で到達できません。1週間もあれば歩いてでも到達できるのでしょうけど、仕事も家庭もあるので、1週間も体は空きません。ですので、何日かに分けて少しずつ笠取山のゴールまで目指すことにしました。ただし移動手段は人力だけにしました。電車や車は使いません。ラン、自転車、カヤック、ハイク、などです。せっかくなので、途中寄り道でもしながら旅気分でゴールを目指していこう、と勝手なルールを決めました。
多摩川河口からスタート
朝早くに自宅を出てスタート地点に向かいます。京急の小島新田駅から歩いて30分ほどで多摩川河口の右岸に到着しました。左岸の羽田空港の派手さに比べると、右岸は人もいなくて雑な作りで驚きました。
午前9時過ぎ、小雨と寒さで体が震える中、いよいよスタート!!どんな旅、いや山登りになるのか楽しみで仕方ありません。ゴールは笠取山にある多摩川の水源。移動手段は人力、と言うことが決まっているだけで、他は全くのノープラン。
まずは0kmポイントから上流に向かってランです!
記念すべき、スタートから1kmポイント。 1/138 です。
今日はどこまで行けそうなのか、も何も決まっていません。無理のない体力の範囲で、次もまた続けたいと思える良きモチベーションのところまで走ります。
知らなかったのだけど、こういう標識があるのね。これって1km毎にある、ということなのか?
2kmの標識を探しながら、走り続けます。
やはりありました、2kmの標識。写真撮り始めてみましたが、このまま 138枚撮り続けなければいけいないのか、と早くも後悔します。気が向いたら撮影することにします、まだまだ先が長いのでね。
川崎大師で旅の安全祈願
3km地点を過ぎたところに、「大師の渡し」の標識を発見しました。あとで調べたら、明治時代に川崎大師への参詣客を乗せる渡し舟があったようです。昭和14年には橋ができて廃止になるまで、お正月などは随分と賑わったようです。
せっかくなので、そういう当時の雰囲気も味わいたいと、少し道を外れますが、川崎大師に立ち寄ることにしました。3km地点で早くも寄り道です(笑)。CMでよく見ますし、一度も行ったことがないので、しばし川沿いを離れます。
風情のある参道の先には立派な本堂がありました。川崎大師といえば、確か厄除け大師で有名。今回の多摩川遡上138kmの旅の安全祈願をしました。スタートしてすぐのところに、こういった有名な大師様がいらっしゃるのはありがたいことです。河口から笠取山登山をされる方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
川崎大師は、どうやら玉川八十八ケ所霊場の第一番札所だそうです。全く知りませんでした。
八十八箇所周りながら遡上しようかとも思いましたが、テーマが変わってしまいますし、なかなか前に進むこともできなくなりますので、次のトライにしようと思います。
安全祈願も終えましたので、再び多摩川に戻ります。
ようやく河口から5kmポイントまでやってまいりました。この時点でスタートから1時間経過。雨は上がりましたし、体はあったまってきました。調子出していきます!
「スタート編」はここまでとします。
おまけ
川崎大師から、多摩川に戻ると、バリバリ70年代ロックンロールな犬に出会いました。ほんとびっくりしました。こんなことあるか!? 先が長いですが、元気が出ましたね。寄り道をしなければ出会うことがなかったと思うと、ご縁ですね!!
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