びわ湖・東近江 SEA TO SUMMIT に挑戦

じてんしゃ

SEA TO SUMMIT(シートゥサミット)とは

実に3年ぶりに SEA TO SUMMIT に参戦してきました!
SEA TO SUMMIT (シートゥサミット)とは、公式サイトによると、
「海で発生した水蒸気が、雨や雪となって山に降り、やがて川となって森や里を潤しながら、再び海へと還ってゆく…。SEA TO SUMMITは、人力のみで海(カヤック)から里(自転車)、そして山頂(登山)へと進む中で、自然の循環に思いを巡らせ、かけがえのない自然について考えようという環境スポーツイベント」
となっている。
分かりやすく言うと、トライアスロンの、カヤック+自転車+登山版 といったところ。トライアスロンほどの競技性はなく、タイムや順位を競うのではなく、自然を噛み締めながら完走を目指す大会です。
今年2020年、2021年と、コロナ禍で開催ができなかったが、2022年はなんとか開催が可能となってきており、全国12ヶ所で開催が予定され、私は今回「びわ湖・東近江」での開催に参戦してきました。
SEA TO SUMMIT の参加は、今回で6回目。過去には、奥河内、鳥海山、大雪旭岳、皆生・大山、千曲川・高社山 の開催に参加。めちゃくちゃアウトドアを堪能できて楽しいんですけど、体力は準備や行き帰りの移動も含めて、かなりハードではあります。

出発までの準備

何事も準備が一番楽しかったりはしますが、このSEA TO SUMMITも例外ではありません。私も、久しぶりにカヤックを組み立てたり、自転車のチェーンに油刺したり、タイヤにシーラント補充したり、近くの山に登って体に負荷をかけたり、平日はあまりやらないジョギングをしたりしました。
あとは競技が違うので、道具も違って、それぞれで必要な道具を忘れないように、メモを取りながら1週間前くらいから少しずつ準備をしました。パドル忘れたり、登山靴忘れたりすると致命的ですが、意外に忘れがちなんですよね。雪山登山でアイゼン忘れたりした前科もあるので(笑)。
参考までに私の持ち物リストです。次回行くときの備忘録にもなります。

カヤック
・カヤック本体
・パドル
・ライフジャケット
・シーフラッグ
・サンダル

自転車
・自転車本体
・ヘルメット
・手袋
・ポンプ
・ボトル
・SPDシューズ
・サイクルウェア
・工具

登山
・ザック
・ココヘリのセンサー
・登山靴
・行動食
・シエラカップ
・JetBoil

共通
・サングラス
・傘
・キャップ
・レインウェア
・カードホルダー

撮影関連
・GoPro
・insta360
・SDカード
・GoPro予備バッテリー
・自撮り棒
・モバイルバッテリー
・チェストマウント
・三脚

テント泊
・テント
・シュラフ
・銀マット、エアマット
・チェア
・ミニテーブル
・ミニランタン

トランジションのセッティング

競技が変わるときに、着替えたり、道具を変えたりします。これがなかなか悩ましいです。
上から下まで全身着替えるのは、それはそれで非効率だし、でも最低限履くものは変えないといけないです。今回私はこのようにしました。
着る物はサイクルジャージにしました。下にはインナーのサイクルパンツ。これでカヤックにも乗ったし、山にも登りました。登山の前に着替える人はいましたが、面倒くさいし、そこまで違和感ないので、サイクルパンツを履いたまま山登りしています。
それからサイクル用のグローブをハメてカヤックにも乗っています。パドルを1時間くらい漕ぐので、クッション性のあるサイクルグローブはカヤックでも良い感じです。
靴は3種目で変えました。カヤックはサンダル、自転車はSPDシューズ、登山は登山靴。カヤックは濡れるし、自転車はビンディングだし、登山は長時間歩くので、サンダルやSPDシューズでは山登れないですね、さすがに。
本当は「あー、ここで水がもう一本あれば安心なのに」とか「スタートする前は気付いてたのに忘れたなぁ」とか、悩ましさ、大変さあるのですが、本番当日はやってみると、その場で出来る範囲でやるしかない訳で、絶対外してはいけないものだけはミスらないようにはしています。実は、それほど SEA TO SUMMIT に年中参加しているわけでもないですし、失敗したからといって人生が変わるわけではないのですが、幾度となく夢に出てきたことがあります。カヤックしたり、自転車乗ったり、登山している夢ではなく、準備に追われる夢とか、いざスタートしようとしているのに道具がなくて困る、とかそういった類の夢・・・。そういうSEA TO SUMMITはメンタルのスポーツなのかもしれませんね。

海のステージ(カヤック)

元々は、能登川水車とカヌーランドから、びわ湖まで出て折り返してくる8kmのステージだが、前日の台風でびわ湖が風が強いと言うことで、びわ湖に出る手前の水門のところで折り返してくるコースに変更となった。距離は約6km。


私はカヤックは経験が少なく、カヤック体力もないので、6kmでも結構苦しい。カヤックは意外と風の影響も受けやすく(艇にもよるのかも)、なかなかしんどい。後半は腕が上がらなくなるし、省エネで漕ぐにはどうしたらいいか、をずっと模索する 6km でした。SEA TO SUMMIT では、他のコースでは距離が長かったり、海だと波もあるので、より難易度が増しますが、比較的今回のコースは易しめだったと思います。タイムで言うと、自転車や登山より、差がつきやすいのがカヤックかもしれません。
海のステージ(カヤック)の動画はこちら

里のステージ(自転車)

カヤックを終えて、準備をして早速自転車スタート。自転車コースは、愛知川沿いを走るため、前半はほぼ平坦コース。気持ちのいいサイクリングを楽しんでいました。スタート前に大会運営の関係の方から、後半に脚をためて、前半はチョロチョロ行った方が良いとアドバイスを受けていましたが、経験したことがないコースだと、そういったペース配分も難しいです。


中間地点を越えて永源寺ダム近辺からアップダウンが続き、道の駅から11kmはずっと登り。ラスト6km〜4.5kmの激坂は、メンタルがやられました。10%近い斜度の坂の走りは慣れていないです。ペースダウンもペースダウン。自転車を下りてしまうともうリスタートできない、と思ったので、自転車は下りないように、ゆっくりゆっくり上がりました。「ギアが足りねぇ〜」と叫びながらのヒルクライム。周りに人がいなくて、恥ずかしいところを晒さなくて良かったです。というか、動画は後悔しているんですがね(笑)


里のステージ(自転車)の動画はこちら

山のステージ(登山)

石榑峠から竜ケ岳への登山は約2km。登山の2kmはコースにもよるが、1時間少々。とにかく風が強くて強くて、久しぶりの強風の中の登山となった。
初心者向けのコースとは聞いていましたが、実際は、なかなかのハード登山でした。自転車を3時間以上乗って、最後の激坂を登ってきた後ですから、登山スタート時は本当に足が重くて重くて。10kgくらいのウエイトを両足に課せられたような歩きの重さ。普段登山するときは、一番元気なところからスタートするので、あまりない経験です。ゆっくり歩きながら、足の状態を快復させる、っていう、そもそも登山で足を使っているので一見矛盾するようなことですが、実際、登り始めて20分くらいしたところで、足の状態は落ち着いてきました。


稜線に出ると、もう風の強いこと強いこと。冬山以外の登山では、これほどの強風は経験していなくて、おそらくは風速 10m〜15m くらいだったとは思いますが、気温がそこまで低くなくて良かったです。気温が低いと、辛くてリスクのある登山になっていたかもしれません。
最高な三重県側の景色を望みながら、竜ヶ岳山頂にゴール!久しぶりにSEA TO SUMMIT の完走を果たしました。

登山ステージの動画はこちら

さいごに

久しぶりのSEA TO SUMMIT は本当に楽しかった。久しぶりにお世話になっている方に会う機会もあったし、旧友にも会うこともできた。なんか、自分のような者にも、このイベントや参加者は迎え入れてくれているような温かい雰囲気もあって、また参加したいと心から思える楽しいイベント。
好きなカヤックと自転車と登山を一気に余すことなく、どっぷり堪能できる充実感も文句のつけようがない。これからも年に1〜2回は参加したいと思う。

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